木のぬくもりを肌で感じる「藤木伝四郎商店」の樺細工

樺細工とは、山桜の樹皮を剥いで作る秋田県仙北市角館町の名産品。

独特の技法を用いて作られた器や小物は、防湿、防乾に優れ、なおかつ堅牢。

表情豊かな木目や上品な輝きをまとったツヤが美しく、使い込むほどに味が出るのも魅力です。

1851年(江戸時代嘉永4年)の創業以来、この樺細工を作り続けている「藤木伝四郎商店」では、この伝統工芸の魅力にたっぷりとふれられます。

工芸品 秋田県 仙北市 Vol.2 2019/08/29

長い工程を経て生まれる温かみのある風合い

樺細工作りは、毎年1年に1度、樺はぎ師により山桜の樹皮を剥ぎ取ることから始まります。

 

皮を剥ぐと聞くとちょっと残酷な気もしますが、丸ごと一度に剥ぎ取ることさえしなければ、樹皮は再生し、木は枯れることはないのだそう。

 

剥ぎ取った樺は、2年間十分に乾燥させさせてからようやく職人の手にかかります。


その後、樺を色や状態から分別し裁断、その表面を幅広の包丁の刃で削っていくことで、独特の光沢が生まれます。

 

これを熱したコテで芯になる木材に貼り付けるのですが、コテの温度が低すぎても接着しないし、熱いすぎても焦げてしまう。

 

熟練の職人はこの温度を、コテを水につけた瞬間のジュっという音で見極めるのだとか。

 

こうして気の遠くなるような時間と手間をかけて作られた樺細工は、生きた木ならではの温かさと木の皮とは思えないようななめらかな輝きを放つ逸品に仕上がります。


伝統の技法に現代の感性をプラス

165年以上の歴史をもつ「藤木伝四郎商店」の7代目となる三沢知子さんは、角館町内の職人が手がけるクオリティの高い作品を取り扱いながら、職人たちとともに新たな商品も開発。

 

老舗でありながら現代的なアイデアも積極的に取り入れて樺細工の可能性を常に追い求める姿勢が印象的です。

 

人気商品の輪筒シリーズは、あえて色違いの素材を積み木のように組み合わせることで、和洋折衷どんなインテリアにもしっくりなじむデザインに仕上がっています。

 

湿気に強く抗菌作用のある茶筒は、日本茶はもちろん、紅茶やコーヒーを入れても、味と香りをしっかりキープしてくれます。


このほか店内にはさまざまな風合いの茶筒が揃うほか、トレイや箸置き、アクセサリーなどバラエティも豊富です。

 

どれも流行に左右されず一生モノとしてずっと使えるものなので、一つひとつの木目の表情を見比べて、思い入れのある一品を選んでみてはいかがでしょうか。

 

「藤木伝四郎商店」の商品はこちらをチェック


藤木伝四郎商店

住所
秋田県仙北市角館町下新町45
電話番号
0187-54-1151
営業時間
10:00〜17:00(4〜11月は水曜定休、12〜3月は水・日曜定休)
WEBサイト
http://denshiro.jp / http://fujikidenshiro.co.jp
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