「男鹿真山伝承館・なまはげ館」で個性あふれる伝統に迫る

「泣く子はいねがー、親の言うこど聞がね子はいねがー」のフレーズで知られるなまはげ。

大晦日の晩に奇抜な格好で土足で勝手に家にあがり込み、子供たちを恐れさせているイメージが強いですが、実は男鹿の人々にとってなまはげは、怠け心を戒め、無病息災・田畑の実り・山の幸・海の幸をもたらす来訪神です。

国の重要無形民俗文化財やユネスコの世界遺産にも登録された、日本を代表するこの文化を体感しに、「男鹿真山伝承館・なまはげ館」を訪れます。

文化 秋田県 男鹿市 Vol.4 2019/09/05

個性豊かな出で立ちで人々の厄落としに奔走

冬、囲炉裏で長く暖をとった時に手足にできる火型(火斑)を、この土地の方言で「ナモミ」と言い、怠け心を戒めるための「ナモミ剥ぎ」が「ナマハゲ」の語源といわれています。

 

彼らの衣装はかなりユニーク。

 

まずはお面。

 

木の皮や木の彫刻、ザルに紙を貼ったもの、紙粘土などさまざまな素材が使われていますが、いずれも牙をむき出しにした恐ろしい形相です。

 

衣装はワラをミノ状にした、お面とともに神に扮する象徴的なもの。

 

ワラで編んだスネあてやワラ製の靴は、遠い他所から来ていることを意味しています。

 

そして手には、「ナモミ」を剥ぎ落とすための「出刃包丁」。

 

これを振り回しながら、大声を出して家々を訪問、というより、もはや乱入。

 

大人でもドキドキしてしまう勢いです。


なまはげの起源については諸説あり、中国の漢の時代の「武帝説」や、かつて男鹿の本山・真山は修行道の霊場であったことからその「修験者説」、「山の神説」、「漂流異邦人説」などさまざま。

 

江戸時代の紀行家の書には、文化8年(1811)の正月に訪れた男鹿のなまはげが生身剥ぎ(ナモミハギ)として詳細な解説と絵とともに残されており、これが最も古い記録とされています。

 

その後も民俗学的に価値の高い文化として、多くの研究者や作家たちにより今日まで研究が続けられてきました。


なまはげ文化を間近で体感するユニークな施設

そんななまはげのゆかりの地、男鹿にある「はまはげ館」と隣接する「男鹿真山伝承館」では、なまはげの文化をさまざまな角度から紹介しています。

 

「なまはげ館」ではなまはげの衣装などの実物展示や歴史を伝えるパネル展示のほか、本物のなまはげの衣装を身にまとって記念撮影できる「なまはげ変身コーナー」も人気。

 

運がよければ、なまはげ彫師によるお面の手彫り工程を見学することもできます。

 

「男鹿真山伝承館」では、男鹿地方の典型的な曲家(まがりや)民家で、なまはげ習俗が体感できる学習講座を行っています。

 

4〜11月の毎日と12〜3月の土日祝日に、ほぼ30分間隔で開催されているので、ぜひ時間を合わせて訪れたいですね。


男鹿真山伝承館・なまはげ館

住所
男鹿市北浦真山字水喰沢
電話番号
0185-22-5050
営業時間
なはまげ館:毎日8:30〜17:00/真山伝承館:4〜11月の毎日9:00〜16:30、12〜3月の土日祝日9:30〜15:30
WEBサイト
https://www.namahage.co.jp/namahagekan
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