平安時代から続く伝統の技術を肌で感じる手漉き和紙体験

甲府駅から南に車で30分、電車で40分ほど南に行った場所にある市川三郷町市川大門。

ここは平安時代から和紙の産地として有名な場所です。

最盛期には200あまりの製紙工場があったそうですが、現在手漉き和紙の工場は1つのみ。

そんな貴重な伝統を守る「豊川製紙工場」では、体験を通して、美しく繊細な和紙の魅力を肌で感じることができます。

体験 山梨県 甲府市 Vol.2 2019/06/18

町で唯一の手漉き工場で職人から直接指導が受けられる

市川三郷町市川大門の住宅街の中にひっそりと建つ「豊川製紙工場」を尋ねると、現在、市川大門唯一の手漉き和紙職人である豊川秀雄さんが笑顔で迎え入れてくれます。

 

豊川さんは「豊川製紙工場」の6代目で、この道40年あまり、町の無形文化財にも選ばれてもいます。

 

そんな大御所の職人さんに直接伝統の技を指導してもらえるとは何たる贅沢。

 

体験は、ハガキ、名刺、A3程度の大きめの和紙の3種類の中から選べ、それぞれなんとワンコイン。

 

500円です。

 

時間があればすべて体験することもできます。


うまくいきそうでいかない、大人でもはまる紙漉き作業

3種類の中でもっとも難易度が高いのは大きな和紙を漉く体験。

 

紙の原料となる楮(こうぞ)や三椏(みつまた)などを煮出して作られたとろりとした液体を、型にすくい均等に慣らしていくのですが、これが思いのほか難しい。

 

一瞬ですくい上げリズミカルに均す豊川さんを真似てみるも、どうにも偏りができてしまいうまくできません。

 

また、この作業は重い型を全身を使って持ち上げるのでなかなかの体力勝負。

 

何度もトライ&エラーを続ける私を、豊川さんは優しくサポートしてくれます。


ある程度水分を抜いたものは、工場の奥にある乾燥機で乾かします。

 

蒔がくべられた大きな乾燥機は趣たっぷり。

 

ここに貼り付けてしなやかな紙に仕上げていきます。

 

貼り付けてからものの5分ほどで「もう剥がせるよ」と豊川さん。

 

恐る恐る剥がしてみると、やわらかな光沢を放つ和紙が完成!

 

不均一な部分もいい具合の風合いに感じられて大満足。

 

何ともいえない和紙ならではの質感は、ずっと触っていたくなる気持ちよさです。


型を使うハガキや名刺は均しの作業がほどんとないので子供でも気軽に楽しめますが、大人は大きな紙漉きにぜひチャレンジしてみてほしいです。

 

結構はまりますよ。

 

ハガキと名刺は大きなプレス機で圧をかけて水分を抜くため少し時間がかかるので、後日発送となります。


豊川製紙工場

住所
山梨県西八代郡市川三郷町市川大門1362
電話番号
055-272-0075(体験は要予約)
営業時間
要問い合わせ
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