キュートな甲州親子だるまを求めて「民芸工房がくなん」へ

カンガルーのようにお腹に子供を抱えたユニークなデザインが印象的な甲州親子だるま。

この地方に江戸時代から伝わる伝統玩具です。

現在このだるまを製作する唯一の工房となっている「民芸工房がくなん」を訪れ、だるまに込められた思いを伺いながら伝統の技術を見学させていただきました。

工芸品 山梨県 甲府市 Vol.4 2019/06/25

甲州の長い冬を越すために生まれただるま作り

甲州駅から車で10分ほどの住宅街の中にある「民芸工房がくなん」。

 

2代目である斉藤岳南さんと息子さんのお二人で「甲州だるま」の伝統を守っています。

 

「甲州だるま」の起源は400年あまり昔にさかのぼり、「親子だるま」は約150年前から作られているのだとか。

 

農家や大工が山梨の長い冬の間の副業として作り始めたのがはじまりなのだそうです。


ユニークな表情にはたくさんの思いが込められている

工房には大小さまざまなだるまが所狭しと並び、お二人が黙々と色付けや絵付けをしています。

 

親子だるまの表情はとってもキュート。

 

親だるまの目線は子を見守るという意味と神棚に置いた時に目が合うようやや下向き。

 

子だるまは、目標に向かってまっすぐに進んでほしいという思いを込めてまっすぐ前を向いています。

 

立身出世の願いを込めて描かれた子だるまの立派なヒゲが、ユニークさをプラスしています。

 

だるまといえば赤のイメージがありますが、甲州だるまは、この地の代表的な産業であった綿と養蚕の豊作を祈っているため白が基本となっています。

 

江戸中・後期からは「妊婦の安産祈願」の贈りものとしても利用されるようになったのだとか。


「民芸工房がくなん」では、事前に連絡をすれば工房の見学ができるほか、商品の購入も可能です。

 

また、甲府駅ビル・セレオ内にある「リカヴレセオ」や、甲府駅のお隣にある酒折駅から徒歩15分の場所にある「山梨県地場産業センター かいてらす」でも商品の取り扱いがあるそうです。

 

一つひとつ手作りなのでだるまごとに表情が異なるのも魅力です。

 

ぜひ実際に手にとって、お気に入りのひとつを連れて帰ってくださいね。


民芸工房がくなん

住所
山梨県甲府市池田2丁目3−27
電話番号
055-252-7661
営業時間
要問い合わせ
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