おしゃれに料理を引き立てる「文五郎窯」の個性豊かな器たち

信楽にはたくさんの工房があり作風もさまざまですが、なかでもひときわ異彩を放っている「文五郎窯」の器たち。

色も形もシンプルながら、ひと目で“文五郎窯の器”と分かる静かな個性があふれています。

工房にはおしゃれなギャラリーも併設していて、人気のアイテムがずらり。

全国に多くのファンをもつ人気の蔵元は、信楽に来たらぜひ訪れたい場所のひとつです。

工芸品 滋賀県 甲賀市 Vol.4 2020/10/15

150年以上の歴史をもつ由緒ある蔵元

文五郎窯は、文久2年(1862年)に、初代・奥田文五郎氏が開窯し、信楽焼の窯元として、代々伝統を守り続けてきました。

 

現在は伝統工芸士である兄の文悟さんが陶製浴槽や盆栽鉢などの大型陶器を、弟である章さんが食器を中心とした小物陶器の創作を行っています。

 

創業当時は、現在工房がある坂道の途中に登り窯があり、その登り窯で大壺や火鉢、植木鉢など日用の雑器を焼いていたのだそう。

 

広い敷地には、制作の様子が見られる工房のほか、「文五郎倉庫」と名付けられたギャラリーも。

 

コンクリート打ちっ放しのモダンな建物の中では、日用づかいの食器や酒器が展示・販売されています。


使い手のイマジネーションを刺激する美しいデザイン

ここに並ぶ器たちは、一見するととてもシンプル。

 

でもよく見ると、ポイントとなる柄があしらわれていたり、ユニークな形をしていたりほかの器と一線を画す存在感を感じます。

 

「料理がのってはじめて完成する器をつくりたい」

 

こう語るのは、これらの器を手がける弟・章さん。

 

確かに、和洋折衷さまざまな料理にしっくり馴染み、さらに料理の邪魔をすることなく静かに引き立てる、この絶妙なバランスはありそうでなかなかないのではないでしょうか。

 

全国のプロの料理人にも愛用されているといのも納得です。


文五郎窯は、種類やサイズなど器のバラエティが豊富なのも魅力のひとつ。

 

なかでも注目したいのは、表と裏でともに器として使える形ながら、それぞれ異なる表情を楽しめる「リバーシブル皿」。

 

章さん考案のこのユニークな器は、信楽焼新総合展「食卓の部」で見事に優秀賞を受賞しています。

 

このほかにも、角皿や丸皿、お椀など、どれも表情豊かで、これらの器たちを眺めていると、料理の意欲がふつふつと湧いてきます。

 

ギャラリーには通販で流通していないアイテムや割引商品が並ぶこともあるので、お気に入りの一品を探しにぜひ足を運んでみてくださいね。


文五郎窯・文五郎倉庫

住所
滋賀県甲賀市信楽町長野1087
電話番号
0748-82-3153
営業時間
火〜日10:00〜18:00
WEBサイト
http://www.bungoro.com
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