現代の生活に静かに寄り添う“庵治石”のプロダクト

石の結晶が非常に小さく水晶と同等の硬度といわれ、また磨いた時の青黒いツヤの美しさから、御影石のダイアモンドとも称される「庵治石」。

この高品質な石を現代の生活に取り入れやすいよう、商品開発し国内外に発信しているのが「AJI PROJECT」です。

今回はそんな「AJI PROJECT」を牽引する石材店を訪れて、その魅力に迫ってみましょう。

工芸品 香川県高松市 Vol.3 2019/05/21

庵治石の世界に新風を吹き込む老舗の石材店

まず訪れたのは「島本石材工業」です。

 

代表の島本健一郎さんは今年でちょうど創業100年となるこの会社の4代目。

 

牟礼町の源平の史跡に沿って石灯りの道を楽しむイベント「むれ源平石あかりロード」の立ち上げから参加したり、新たなプロダクトをデザイン・製作するなど、庵治石の文化に新風を吹き込んでいます。

 

石材加工製作全般を請け負いますが、特に得意とするのは研磨加工。手磨きでは複雑な形状を一つひとつ丁寧に仕上げます。


「30cm四方の立方体で、中国産なら6,500円ほどなのに対して、庵治石は80,000〜90,000円。

 

しかも東西南北に走る無数のキズを避けるため、墓石として製材できるのは全採掘量の3%程度なんです」と島本さん。

 

それゆえ知識と経験が不可欠。カットの行程には緊張感が走ります。

 

事前に連絡すれば製作見学にも気軽に応じてくれます。大きな重機は間近で見ると想像以上の迫力ですよ。


次に訪れるのは、似顔絵看板がインパクトのある「中山石材工房」。

 

お墓の丸い部分や花立て、鳥居の丸い柱、宝珠など「丸もの」加工専門の工房です。

 

代表の中山忠彦さんは、グルメ&ダイニングスタイルショー非食品部門で大賞、むらおこし特産品コンテストで中小企業庁長官賞を受賞し、庵治石プロダクトを全国的に有名にした「石臼コーヒーミル」の生みの親。

 

このほかにも、工房にはドアストッパーやペン立てなど、遊び心あふれるアイテムが揃います。


道に面したオープンな雰囲気の工房は、空いていればいつでも見学OKで、商品の購入もできます。

 

試作品や商品化しなかったものも格安で売られているので、掘り出し物が見つかる可能性も大ですね。

 

中山さんは二胡の奏者でもあり、なんと庵治石で作った二胡もあるので、訪れたらぜひその美しい音色を聴かせてもらってみてください。


島本石材工業

住所
香川県高松市牟礼町牟礼2424-5
電話番号
087-845-9482
営業時間
見学希望の場合は事前に要連絡
WEBサイト
http://www.shimamoto-s.co.jp

中山石材工房

住所
香川県高松市牟礼町牟礼2760-5
電話番号
087-845-2680
営業時間
月〜土9:00〜17:00
WEBサイト
http://ishi-usu.com
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