「Orii gallery 八ノ蔵」で出会う世界でひとつだけの色

江戸時代から鋳物の産地として長く栄えた高岡市。

今も鋳物産業の9割超という圧倒的な国内シェアを誇り、日本中の寺社で見かける仏像や鐘、街の銅像のほとんどはこの街でつくられているのだそう。

そんな中で昭和25年の創業以来、仏像や茶道具や美術工芸品などさまざまな鋳造品の着色を手がけてきた「モメンタムファクトリー・Orii」では、伝統の技術によって引き出される金属の豊かな表情に出会えます。

体験 富山県・高岡市 Vol.2 2020/02/06

ノスタルジックなエリアで伝統の技にふれる

市内に工房を構える「モメンタムファクトリー・Orii」ですが、今回向かったのは、駅から徒歩でアクセスできて観光に便利な場所にあるショップ兼ギャラリー「Orii gallery 八ノ蔵」。

 

木造3階建ての洋風建築と土蔵群を抱える元文具商の「旧谷道家」をリノベーションした商業施設「山町ヴァレー」の一角にあり、敷地内にはおしゃれなカフェやショップがたくさん。

 

施設の周辺は重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、メインストリート沿いには土蔵造りの町屋、レンガ造りの洋風建築など、戦災を免れた明治、大正、昭和初期の建築物が多く残る、散策しがいのあるエリアです。


「山町ヴァレー」の中庭に面して建つ重厚な土蔵のひとつが「Orii gallery 八ノ蔵」になっており、店内には金属でできた赤や青、黄色など色とりどりの雑貨やアクセサリーがずらり。

 

「着色」と聞くと塗装をイメージしがちですが、Oriiの手がける金属の着色は、銅や真鍮がもつ腐食性を利用し、薬品や炎のコントロールによって発色させる伝統技術。

 

金属を硫酸銅と炭酸銅の混合液の入った鍋で煮込み、米ぬかを塗った生地をバーナーで焼き、稲の芯を束ねた「ネゴボウキ」で磨いて……と、独特な製造工程を経て生み出される落ち着いた色合いは力強く存在感たっぷり。

 

米ぬかの燃えたあとが描き出す模様が豊かな表情を添えています。


自分だけの色を生み出す着色体験

「Orii gallery 八ノ蔵」では、そんな「着色」の工程を体験できます。

 

やすりで磨いた銅板をバーナーでファイヤーするのですが、この焼き加減がポイントで、短すぎず長すぎない絶妙なタイミングで火からあげ、水で冷却。

 

水につけた瞬間に銅板が鮮やかな色に変化する瞬間は思わず感嘆の声があがります。

 

着色体験は所要20〜60分で料金は1000〜3000円。

 

ネックレスやピアスなどのアクセサリーからコースターやトレイなど、好みのアイテムを製作可能です。

 

世界でひとつだけの自分だけの色を作りに、せひ「Orii gallery 八ノ蔵」を訪れてみてくださいね。


Orii gallery 八ノ蔵

住所
富山県高岡市小馬出町6 山町ヴァレー内
電話番号
0766-60-8106
営業時間
木・金11:00〜17:00、土・日10:00〜17:00
WEBサイト
https://www.mf-orii.co.jp
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